それぞれに特化した自動車は世界各地で開発されているが、これらをすべてこなせるのが多目的自動車。世界で最も信頼され、舗装路もオフロードも走り、条件を選ばず作業できる多目的自動車がウニモグである。
もちろん完全な単一モデルですべてをこなすのは非現実的だ。
各種アタッチメントに対応し道路整備に向いた小型作業車と、長期間の極地走破用自動車を単一モデルから作ることはできないが、ウニモグはベースとなる車体の基本構造が共通し、一貫したシリーズ生産が続けられている。
ウニモグ開発チームの1人、アルバート・フリードリッヒが1945年に描き起こした「農業用自動多目的装置」の基本コンセプトのスケッチが今も残っている。タイヤは同径の4輪駆動で、ホイールベースが短く、路面に応じて前輪軸と後輪軸が自在に傾斜する。時代を経てエンジン出力は大きくなっているが、最新モデルも当時の基本コンセプトを踏襲している。
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