ケーブル山上駅からリフトへの道は急な上り坂。どうしてもう少し線路を延ばしてくれなかったか……。帰りは下りだと自分を励まして上っていく。リフト乗り場付近は広場があって、休憩所や「妙見の水」を汲む場所がある。
実はここに鉄道ファンのお楽しみ「シグナス森林鉄道」があって、今日の楽しみのひとつだった。ところが平日運休でがっかり。いつか休日に再訪しよう。休日といえば、妙見口駅付近に個人運営の庭園鉄道もあるそうだ。
妙見リフトは600mで、高低差は88m。距離はケーブルカーと同じだが、速度は約半分なので所要時間が長い。ここも桜やアジサイ、コスモスが植えられて、それぞれの花の季節は大勢の観光客が訪れるそうだ。今日は花こそ少ないけれど新緑たっぷり。酸素のシャワーをたっぷり浴びた。暖かな日差し、吹き抜ける風が心地よい。早起きだったこともあって、居眠りしそうになった。イスではなく、ハンモックを吊して5往復くらいさせてくれないかな。
リフトの終点から徒歩数分で妙見山の鳥居をくぐる。妙見山眞如寺は日蓮宗のお寺だが鳥居がある。これは歴史のあるお寺に見られる神仏習合のかたちで、仏様も"渡来の神様"として祭ったことによる。明治政府が1868年に神仏分離令を出したため、妙見山は寺院として再定義されたという。
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