<日経平均>9448.21▼66.23
<TOPIX>812.26▼5.12
<NYダウ>11952.97△1.06
<NASDAQ>2639.69▼4.04
<NY為替>80.23▼0.11
先週末の大幅下落の反動やM&A(合併・買収)に関する話題を好感、値頃感からの買いも入って買い先行となり、堅調な展開となりました。ただ、6月決算月ということやQE2(量的緩和)終了を受けてのファンドなどの手仕舞い売りが多いことや、同様に信用収縮懸念や手仕舞い売りに押されて原油や金の先物価格が下落となったことから、株式市場も手仕舞い売りが嵩んで冴えない展開となりました。ダウ平均は小幅高でしたが、ナスダック指数は軟調となりました。
QE2終了を懸念して信用収縮的な動きとなっています。ギリシャ国債の格下げなどには反応はなかったのですが、商品相場の下落に反応するようなところをみると、ファンド筋の決算を睨んだ売りやQE2終了でリスク資産への資金が細ることを懸念して売りが嵩んだものと思われます。ただ、QE2終了の影響を懸念する動きもそろそろ織り込まれて着ており、値頃感からの買いで底堅さが見られるところをみると、売り一巡感から、そろそろ反発となってくるかもしれません。
個別にはVFコーポレーション(アパレル大手)がティンバーランド(アウトドア用品大手)を買収すると発表し、両社とも大幅高となり、投資週刊誌が投資妙味があると報じたモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなど金融大手が買われ、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカも高く、シティグループは大幅高となりました。一方、世界的な計鈍化が懸念されるなかで、キャタピラーやアルコアなど景気敏感銘柄の一角は軟調となりましたが、インテルやアップル、GE(ゼネラル・エレクトリック)は値頃感からの買いや買戻しで堅調となりました。原油や金の先物価格が大きく下落したことから、エクソン・モービルなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株は軟調となりました。
昨日の日本市場は週末の米国市場が大幅下落となったことなどから売り先行となりました。外国人が買い越し基調となっていることや、円高一服となったこと、また、改めて売られるほど買われていなかったこともあり、底堅い展開となりました。ただ、底堅さが確認されたからといって買戻しを急ぐほどの材料もなく、指数は方向感に乏しい展開となりました。午後になってからは先物も指数もほとんど動きはありませんでした。
引き続き米国市場が冴えない展開となっていることや世界的な景気鈍化懸念が根強いことから本日の日本市場も冴えない展開となりそうです。下値を試す動きなのでしょうが、昨日同様に売り一巡感もあって、この水準からむきになって売り叩くようなこともなく底堅さは見られるのでしょう。本日は中国の経済指標の発表などもあり、様子見気分から始まって、中国景気の動向次第ではさらに下値を試す場面も出てくるのかもしれません。中国関連銘柄などの動きに注目です。
日経平均は9500円〜600円水準での上値の重さを確認しつつも底堅い展開となっています。9300円台では値頃感からの買いや買戻しも入り底堅くなるようですが、値頃感からの買いや買戻しが一巡となると下値の節目とみられる9200円〜300円水準でを目指すことになるのだと思います。政局の混乱が収拾すれば、再度9500円〜600円水準を抜けてくるのだと思います。
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