では、そんな「80後」の世代の特徴というのはどういうものでしょうか。
私自身はちょっと反論したい気もありますが、一般的に言われるのは「ワガママ」ということです。一人っ子政策が始まったため、ほとんどが一人っ子。そのため親や祖父母たちの愛情を一身に受けて育てられます。欲しいものは与えられ、我慢を強いられることもありません。まあ、確かにこれで、マイペースでワガママな子どもが育たないわけがありませんね。
そんな「80後」世代のパーソナリティも災いしたのか、「80後」は中国国内でなにかと厳しい評価をされています。 「最も利己的な世代」「最も反逆の世代」「世間も知らずに最も期待できない世代」など、はっきり言ってボロカス。
「80後」世代はとにかく批判の的になっているわけですが、それは裏を返せば、よくも悪くもこの「80後」に中国でも注目が集まっているということのあらわれではないでしょうか。というのも「80後」はある意味で、これまで中国にはいなかった“人種”なのです。
幼いころに異文化に触れたカルチャーショックから、「外国人とコミュニケーションをしたい」「もっと広い世界を見てみたい」という思いが、これまでの世代に比べて遥かに強いというのも特徴なのです。海外留学が増加し、外資系企業への就職が増えました。今、中国の大学に「国際○○学部」や「○○外国語大学」のようなものが多くあらわれてきたのは、「80後」のそんな欲求をかなえるためでもあるのです。
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