FXには月に一度、“お祭り”があるのを知っていますか?南はるなのFXのヒミツ(2/2 ページ)

» 2011年07月01日 08時00分 公開
[南はるな,Business Media 誠]
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次回の雇用統計に注目

米国の「非農業部門雇用者数」と「失業率」に注目しなければいけない(本文と写真は関係ありません)

 残念ながら、現時点で米国の景気回復への期待感は薄れています。先日開かれたFOMC(米国連邦公開市場委員会)では、予想どおり政策金利を年0〜0.25%に据え置くことが決定されました。バーナンキFRB議長は、記者会見で「景気回復のペースはFOMCの予想よりも緩慢である」としたものの、「回復ペースは向こう数四半期で加速し、失業率は徐々に低下し始める」との見方を示しました。そして、6000億ドル規模の量的緩和第2弾(QE2)を予定どおり6月いっぱいで完了することを確認しました。これによって追加の緩和措置への期待は後退したため、当面はドルが積極的に売られる要因はなくなりました。

 次回の雇用統計の結果次第で「ドル/円が大きく変動するかもしれない」と言われていますが、さてどうなるでしょうか。6月の雇用統計の結果は7月8日(今回は第2金曜日です)、日本時間午後9時半に発表されます。みなさんも、注目してみてはいかがでしょうか。

本日の用語

失業率:「失業者数÷労働力人口×100」で算出され、その国の雇用状況を表す指標。

非農表部門雇用者数(=NFP、Payroll):非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに、集計された就業者数を表す指標。


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