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以下「ひょっとして……“バブル組”に苦しめられていませんか?」(2009年10月2日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、吉田典史さんの記事をまとめて読むことができます。
先日、JR東京駅からタクシーに乗った。そのとき、運転手と話したことは考えさせられるものだった。ここ数年、後部座席に座る、管理職と思われる30代後半から40代の男性社員の態度が横柄だという。部下を人前でありながら平気で叱りつけたりするなど、管理職としてのマナーを心得ていない人が多いそうだ。
実は、これに近い話を人事コンサルタントたちからもよく聞く。彼らの話の趣旨は、次のようなものだ。いまの管理職層の多くは、1980年代半ばから1990年前後までのバブル時代に就職している。当時は、中堅の私立大学の卒業者でも、難関と言われた都市銀行に毎年数十人は入社していた。都市銀行13行に計400〜500人前後が就職するなど、相当に甘い時代だったのだ。
さらに、この世代は、90年代に20代〜30代後半までの期間を過ごしている。この時期、多くの企業は深刻な不況のもと、社員研修などの教育費を大幅に削った。いまの40代は他の世代に比べ、あまり社員教育を受けていない。
そんな人たちが、いま、管理職をしているがゆえに、職場では次々と問題が起きているのではないかというのだ。
実際、ある金融機関の人事部では、「花の90年組」という言葉が使われている。1990年に入行した社員のレベルが他の年次の社員に比べて、低いからだ。それを皮肉って「花の90年組」という。90年入社の社員が就職活動をしていたのは、1989年の春から夏にかけてのこと。つまり、バブル期のピークなのである。
前述のコンサルタントはこう言う。
「この時代に極端ともいえる大量採用で、常識的には入ることが不可能な人たちが一気に一流企業に入社した。20年後にその採用戦略のあおりを受けて苦しんでいるのが、20代〜30代前半の若手。実は、この世代の方が潜在能力は高い」(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)
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