対スウェーデン戦を終えキッカー誌は日本を次のように評価した。
JAPAN すべての面で圧倒
「日本は、女子サッカーがどれほど素晴らしいものになるかを世界に示してくれた。ハイレベルのテクニック、正確なパス回し、プレーのバリエーション、静かな自信。日本は試合を見ているすべての人とスウェーデンチームに、その強さを納得させた」
対ドイツ戦後の評価とはずいぶんな違いだ。同じキッカー誌のその時の見出しは、
JAPAN ドイツに初勝利――小さな女の子がビッグに変身
自国を負かした相手を称して小さな女の子とは、深読みすれば馬鹿にした書き方だが、まあ、ここはおおらかに読み流すとしよう。とにかく、日本がサッカーの本場ドイツメディアの見方をここまで変えたことが痛快だ。
また、スウェーデン戦をテレビ中継したZDFのアナウンサーは日本チームについて「ここ数年、素晴らしい進歩を遂げた。震災がありナショナルトレーニングセンター(Jヴィレッジ)は使えなくなったが、強い守備、スペースを与えないプレーが持ち味」と分析。さらにチーム印象を「sympathische Manschaft」と表現。これはかなりの賞賛で「魅力があり、好印象の持てるチーム」ということ。
日本時間18日早朝3時45分、日本は優勝を賭けてFIFA世界ランク1位の米国と対戦する。これまで日本が米国に勝ったことはないが、小が大を凌駕(りょうが)してこの壁を突き崩せば、高さ・強さ・大きさを信条とする欧米女子サッカーの価値観さえ変えるかもしれない。
信じるところに勝利は生まれる。一気に世界のトップへ駆け上がってほしい。
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