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» 2011年08月02日 08時00分 UPDATE

城繁幸×赤木智弘「低年収時代よ、こんにちは」(1):どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る (5/6)

[土肥義則,Business Media 誠]

城:そうです。社会保障と税制というのは、正社員を中心にできているんですよ。日本は小さな政府で、税金も安い。しかし、このことを知っている人はあまりにも少ないですよね。

 例えば「日本の税金は高い」という人がいますが、実は違う。なぜならサラリーマンだけ安いから。年収によって違いますが、多くのサラリーマンは年収の10%も払っていません。いろんな控除がありますから。例えば給与所得控除、結婚していれば配偶者控除などがあります。そうした控除を引くと、年収800万円のエリートサラリーマンでも支払う税金は10%未満。また家を買ったりすると、そこからさらに引かれるので、3〜4%になる。

 一方、フリーターは源泉徴収で10%引かれる。サラリーマンに比べ、フリーターの方が税率が高いケースもあるんですよ。フリーターには必要経費もありませんから。

 そう考えると、日本の税制は正社員に有利にできているんですよ。今後、この部分は見直さざるを得ないでしょうね。でないと、正社員になれなかった人が、どんどん税金を負担する社会になってしまう。しかも彼らにはセーフティーネットがありませんから。リスクと取り分が比例していません。

赤木:少なくとも正社員も税金の申告は自分でやってほしいですよね。

城:ですね。

赤木:毎年、申告の手続きをしながら思うのですが、申告の手続きをすれば自分がどのくらい税金を支払っているのかが分かります。しかしサラリーマンであれば会社の事務がやってくれるので、自分が納めている税金の額を知らない人が多いですよね。

 知らない人に限って、「フリーターは税金を支払っていないから、けしからん」と言っていたりする。

城:ハハハ。サラリーマンはたいして支払っていないのに。

yd_taidan4.jpg 日本の税制は正社員に有利にできている(写真と本文は関係ありません)

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