1980年7月7日生まれ。2004年7月、北京第二外国語大学日本語学部卒業後、日系PR会社で、日系電器メーカー広報部に出向。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程を経て、PR会社「オズマピーアール」に入社。「中国コミュニケーション戦略室」で日本企業の中国コミュニケーションプランを立案している。
小学校から大学までバリバリの“陸上ガール”として過ごし、100メートル13秒の健脚を誇る。3度のメシより酒が好き。ビール、日本酒、紹興酒となんでもござれの酒豪でいくら飲んでも足取りはしっかりしているものの、重度の方向オンチがゆえにとんでもない方向の電車に乗ったりして、帰宅にはえらく時間がかかる。
中国に進出をする日本の企業にとって、最も恐ろしいのは「バッシング」ではないでしょうか。
一部の中国人にいまだに根強い「反日感情」があるというのは紛れもない事実ですから、中国で日本企業がバッシングを受けたという報道があると、みなさんは「ああ、やっぱり中国人は日本が嫌いなんだな」と思うかもしれません。しかし中国における「日本バッシング」の原因はそれほど根深いものではなく、「ちょっとした誤解」から生じることがほとんどなのです。
それを象徴するような出来事がつい最近、中国で話題になりました。
ご存じの方も多いと思いますが、中国国内で500店以上を展開している日系ラーメンチェーン店が、工場で製造された「濃縮加工スープ」を使っていたことが明らかになりました。そして中国メディアから、その日系企業がバッシングをされるという騒動がありました。
このニュースを聞いて、みなさんはきっとこう思われるでしょう。
「きっと中国国内で日本のラーメン屋が500店舗もやっていることを快く思わない中国人がいて、叩かれているんだな」
「チェーン店のラーメンなんだから、同じ味にするためにどこかの工場でスープを製造しているに決まってるじゃん。ひどい言いがかりだな」
私も日本にやって来て数年経つので、このような考えもある程度理解できますが、残念ながらそれは日本の「常識」であって、中国の「常識」ではありません。
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