コラム
» 2011年09月26日 07時00分 公開

杉山淳一の+R Style:第53鉄 電車を撮る、グッズを買う――秋の楽しみ、車両基地見学攻略ガイド (2/8)

[杉山淳一,Business Media 誠]

実物車両をたっぷり見られる

 車両基地見学会の内容は大きく分けて3つ。実物車両の展示、工場施設の公開、グッズの販売だ。それぞれ人気があるが、やはりメインは車両見学だろう。普段、電車の外観をじっくり眺められる機会は実は少ない。駅の停車時間は短いし、沿線の線路を一瞬で通りすぎてしまう。しかし車両基地見学会では、電車がずーっと停まっている。そればかりか、ほとんどの鉄道会社はイベントのためにきちんと並べてくれるから、誰でもポスターみたいな構図で写真を撮れる。また電車を背景に記念写真も撮れるのも、車輌基地見学会ならでは。

東武鉄道南栗橋車両管区にて、2010年12月撮影。東武特急車両の並び(左)、東武の旧「りょうもう」の並び。新色と登場時の姿(右)
通勤型の新旧の並び。10080系と8000系リニューアル車(左)。通勤型の新旧の並び。8000系旧型と51050系(右)

 車両基地見学会では、車両を撮影しようとするファンが群がっており、近寄り難い雰囲気すらある。ただ、写真は数分もあれば撮り終わるので、実はひとり当たりの滞在時間は短い。アマチュアカメラマンの群れの後ろに付いていれば、意外と簡単にすき間ができる。それでも気後れしそうな人はカメラに工夫しよう。バリアングル液晶付きのデジカメなら、両手を高く上げて液晶画面を確認できる。前にいる人々の頭越しに撮影可能だ。機材はコンパクトデジカメや携帯電話でも充分。画角が広角寄りのものであれば、ズラリと並んだ電車たちを1枚で撮れる。

 ここでの撮影マナーは「車両に近寄り過ぎないこと」。そばに行きたい気持ちは分かるけど、カメラマンたちは電車だけを撮りたいわけだから、いつの間にか非難の眼差しを受けてしまう。とはいえ、親子で電車を撮っている風景は、車両基地イベントの趣旨である「沿線住民との親睦」にかなっている。だから車両だけを撮りたい人も、おとなしく待っている事が多い。まあ、その忍耐に限界が来ると怒号が飛んだりするわけだけど(笑)。

 なので、電車を背景に子どもの写真を撮りたいという場合は、「線路2本分くらい離れたほうがいいよ」とアドバイスしておこう。車両撮影目的の人たちの邪魔にならないだけではなく、離れたほうが電車全体をフレームに入れられる。電車のそばに立たせると、背景が台車やヘッドライトだけになってしまうのだ。そこに気づかない親御さんが意外と多い。

 車両基地に集うファンには、台車や床下機器、パンタグラフなどの部品を熱心に見物する人もいる。彼らの多くは模型ファンだろう。実物の様子を模型に再現したいのだ。そんなときは高倍率なコンパクトデジカメが活躍する。デジタル一眼の長いズームレンズは取り回しが難しいし、持ち歩くときに子どもの頭に当たりそうで、見ていてヒヤヒヤする。光学式ズーム5倍〜10倍で高解像度で撮れば、すこし離れたところからでもバッチリ写せる。

西武鉄道小手指車両基地。見学者用の並びではないのだが、広いのでこんな風景も見える(2009年2月撮影)
スマイルトレインこと西武鉄道30000系は運転台見学も可能だった(同上)

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