ユーロ安を嫌気して大幅下落清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年09月26日 16時35分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 8374.13円 ▼186.13円
売買高 21億2772万株
売買代金 1兆4280億4500万円
値上がり銘柄 228銘柄
値下がり銘柄 1381銘柄
騰落レシオ 92.10% ▼2.15%

日経平均

日本市場の休場中の大幅下落を織り込むようにユーロ安を嫌気して大幅下落

 日本市場が休場中の海外市場は大幅下落となったあと下げ渋りとなり、日本市場も底堅い始まりとなりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が金額ベースで大きく売り越しと伝えられたことやいったん落ち着いたかにみえた為替が再度円高に振れたこと、また、海外市場で商品相場が大きく下落したことで寄り付きの売り買いが一巡となった後はユーロ安に連れて大幅下落となりました。欧州金融不安からの手仕舞い売りや見切り売りが嵩み、信用収縮から円高が進んだことも嫌気されたものと思います。

 後場に入るといったん大きく売られ、前場の安値を下回る場面もありました。ただ、日銀のETF(上場投資信託)買いがみられたことやユーロに買い戻しが入り下げ渋る場面もありました。買い戻しが一巡となると買い気に乏しい相場では見切り売りも多く、戻りの鈍さを嫌気し、ユーロがさらに売り直されて、米ドルもユーロに連れて売られると下値を試す動きとなりました。結局最後も今晩の欧米市場の動向を懸念する向きも多く、手仕舞い売りに押されて安値引けとなりました。

 小型銘柄も見切り売りに押されて大きく値を崩すものが多くみられました。特に悪材料が出て売られるというよりは値動きの悪いものから売られ、売られて株価が下がると値動きの悪さを嫌気して売られるという状況でした。ジャスダックTOP20は大幅安で年初来安値更新、東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安となりました。先物はまとまった売り買いが散発的にみられ、指数を押し上げる場面や押し込む場面もありました。断続的に売りがみられて指数を大きく下落させる要因の一つとなりました。

 スマートフォン(高機能携帯電話)関連銘柄やSNS(ソーシャル・ネットワーク)関連銘柄が幕間つなぎ的に買われる場面も多かったのですが、チャート的に「三尊天井」となったような銘柄も多くみられ、少し相場の流れも変わるかもしれません。相変らず値動きの良さをみての動きが多く、目先の需給に振らされているのですが、買われたものがさらに買われるという動きの中で、さすがに売られすぎ銘柄の修正等もみられるのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

 引け値ベースでの安値を更新となりました。RSIやストキャスティックスは下落が続いて下値余地も大きく、下値を探る動きが続きそうです。基準線や移動の平均線との乖離が広がるところでは底堅さもみられるのでしょうが下値を探る動きは続きそうです。

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