「常にひとつ上の役職視点で仕事をしている」人には、3つの共通点をもっていることが多い。
まず1つ目は「結果が出やすくなる」ことである。
例えば、ある会社の営業部長が自社製品を売ろうとする際に、視点を上げて開発部や企画部を巻き込んでいくことができれば販売結果はより出やすくなる。これは役職視点を上げることで、活用できる経営資源(ヒト・モノ・カネ)に気付き、結果として問題をスピーディーに解決することができる。
2つ目は「上司に気に入られる」ことである。
ひとつ上の役職視点を意識すると、自然に上司に感情移入できるようになる。例えば、所属課のメンバー間の仲が悪く、仕事に支障が出ていたとする。その際に上司の視点で捉えることができれば、「仲が悪くて働きにくい」といった愚痴を言うのではなく、どうしたら良いかを考えることが自然にできるのである。すると上司から「お前はオレの考え、気持ちが分かっている」といった評価が生まれてくるのだ。結果、組織内でより動きやすい環境ができ、より一層力を発揮しやすくなる。
3つ目は「新しい役職にすぐに馴染みやすい」ことである。
ひとつ上の役職視点で仕事をしている人は、自身の役職が上がった際に業務内容や役割の変化に戸惑うことが少ない。役職が上がる前から「ひとつ上の視点」で仕事をしているからである。実際にその役職になってみると想像と違っていた、というケースもあるが、ひとつ上の視点を意識してこなかった人との差は歴然だろう。結果、新しい役職でも比較的早期に成果を出すことができ、さらなる抜てきにつながっていくのである。
ひとつ上で……ということであれば「常に経営者視点で仕事をする」という考え方はどうなのか? と思うかもしれない。しかし、これは常日頃から実践するには非常に難しく、視点を上げすぎることで考えがまとまらないなどのデメリットも出てきてしまう。やはりまずは「ひとつ上の役職視点」を心がけることをオススメする。
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