キャリア・ポートレート コンサルティング代表。企業・団体の従業員・職員を対象に「プロフェッショナルシップ研修」(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)を行なう。「キャリアの自画像(ポートレート)」を描くマネジメントツールや「レゴブロック」を用いたゲーム研修、就労観の傾向性診断「キャリアMQ」をコア商品とする。プロ論・キャリア論を教えるのではなく、「働くこと・仕事の本質」を理解させ、腹底にジーンと効くプログラムを志向している。
自律と自立の違いは何か?
これを言葉の定義上で理解するのではなく、その原理・原則のイメージを自分の中にすえておくことで、意識の中に長く効果的に定着するのではないでしょうか。
私は、「自律的な働き方とは何か?」「自律と自立の違いは何か?」を説明するのに、「3+5=●」「●+●=8」の2式を用いています。
「3+5=●」は、いわゆる「閉じた質問」です。誰が答えても、正解は「8」。
閉じた質問において、回答者が要求されることは……
閉じた質問においては、回答者は「処理作業」を行い、個性を求められることはありません。
これは日ごろの業務で言えば、定型の仕事、過去の方法を踏襲してやる仕事だと思います。
一方、「●+●=8」は、「開いた質問」です。答える人によって、「2と6」「4と4」……とさまざま出てきます。開いた質問において、回答者が要求されることは……
開いた質問においては、回答者は「創意工夫+判断作業」を行い、個性が求められます。
これは日ごろの業務で言えば、やることのミッション・ゴールは決められていて、そこにどういう方法でたどり着くか、効率・効果性も合わせて実行する仕事ではないでしょうか。
さて、「●+●=○」を、「さらに開いた質問」と呼びましょう。
この場合、「回答者は、右辺(=○:ミッション・ゴール、たどり着く先)も自分で設定しなさい。そして、それを実現するための左辺(●+●:プロセス、実現方法)も自分で考えて、実行しなさい」という形です。
さらに開いた質問において、回答者は「課題発見+目的設定+創造+判断作業」を行い、より強い個性+やりきる力が求められます。
これは日ごろの業務では、過去のやり方に安穏とせず、新しいアプローチで新しい商品・サービスを生み出し、新しい顧客を作り出す仕事だと言えます。
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