被災地で職を失った人に聞く、震災の影響で解雇されたのは32.5%(1/2 ページ)

» 2011年11月07日 15時17分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災が発生し、半年以上が経過したが、被災地ではどのような問題に直面しているのだろうか。震災前に被災地(岩手・宮城・福島)で働いていた人に、現在の職業を聞いたところ「震災前と同じ勤務先」と答えた人は84.8%、「違う勤務先」は15.3%であることが、連合の調査で分かった。

現在の勤務先・職業(出典:連合)

 「違う勤務先」と答えた人を職業別にみると「派遣社員」(33.3%)が最も多く、次いで「パート・アルバイト」(25.1%)、「派遣社員」(21.7%)と続いた。ちなみに「正社員」は9.8%と、契約社員や派遣社員よりも少ない結果に。

 現在、職に就いていない人に、直近で就いていた職を失った理由を聞いたところ「震災の影響による解雇」(32.5%)を挙げる人が最も多かった。このほか「震災の影響ではない辞職(自己都合退職や合意退職)」(27.4%)、「震災の影響による辞職(自己都合退職や合意退職)」(18.5%)と続いた。震災の影響によって解雇や辞職を強いられた人は58.6%。「職を失った理由として6割弱が震災の影響となっており、大きな影響を受けている実態がうかがえた」(連合)

直近で就いていた職を失った理由(出典:連合)
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