ライフタイムコストってなに?教えて岡村先生! お金のことアレコレ(1)(2/4 ページ)

» 2011年12月19日 08時02分 公開
[岡村さとみ,土肥義則Business Media 誠]

ライフタイムコストとは

ライフタイムコストについて説明する、岡村先生

A:ちょっと恥ずかしい話なのですが、以前「脱毛をするか、しないか」で悩んでたことがありました。30万円以上もかかるので、じっくり考えました。「もし私が80歳まで生きた場合、カミソリを何本買わなければいけないのか?」「せっけんは何個必要か?」「カミソリを使えばどのくらいの時間がかかるのか?」といったことを計算して、「脱毛したほうが安い」という結論になりました。

岡村:今、良いポイントを2つ話されました。1つめは「大きな出費ほどよく考える」、2つめは「ライフタイムコストで考える」ことです。

A:ん? ライフタイムコストってなんですか?

岡村:Aさんは、80歳まで生きるとして、トータルでカミソリにいくらかかるかを計算しました。しかし多くの人は、目先のコストしか考えないですよね。例えばカミソリにしても「100円ショップで買ったほうが安い」と考える人は多いのですが、そこで終わってしまう。

 ライフタイムとは人生全体という意味ですが、Aさんのように何かのコストを考える際に、トータルコストで考えることは大切で、これは投資でも同じことが言えます。

 投資でも「今日」「明日」の値動きに一喜一憂してはいけません。「10年後、20年後に、自分の目標を達成できればいい」といった考えを持つことが大切ですね。

A:でも、それって難しいですよね。「半年後の結婚式に備えたい」「美容家電を買いたい」など、いますぐ使いたいお金について考える人も多いのでは。

岡村:タイムスパンを短くとればとるほど、目先のちょっとしたことに惑わされて、間違った方向に行ってしまいがち。投資を始めようと思っている人は、Aさんのように「金額が大きいものほど、長く時間をとって考えること」「トータルコストのように長期間で考えること」がポイントになりますね。

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