岡村:ところで「なぜ投資をして、もうかる人がいるのか」――ご存じですか?
A:え、あれ? えーと……。
岡村:株式の値動きを見ていると、1日で大きく動くときがあります。しかし人間の気持ちに左右されることもあって、それほど稼いでいない会社でも株価が高くなることがあります。
しかし10年、20年と長い期間でみれば、成長を続けている会社の株価は上昇トレンド。一方、成長していない会社の株価は下降トレンドを描きます。
会社にしてみれば、私たちから借りたお金でもうかれば、株価は上がる。そしてもうかれば、その一部を株主に「配当」として渡します。
A:自分が投資したお金の使われ方を知ることはできるのですか?
岡村:会社は株主に対し、株主のお金を何にどれだけ使ったかをちゃんと公表しなければいけません。何にどれだけ使ったのか見るだけでも、勉強になりますよ。
A:そうなんだー。
岡村:Aさんには、海外投資で年率3〜5%のリターンを目指してほしいですね。なぜそんな数字を出すかというと、世界経済がこの30年間で、約5%の成長をしているからです。
詳しいお話は、次回にでも。
(続く)
東京大学工学部卒。東京大学大学院学際情報学府修了。経営コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、国内大手PE(プライベートエクイティ)ファンド、アドバンテッジパートナーズに勤務する。その中で、「低迷する日本経済」「社会保障制度の崩壊」を見て、「今、自分がほんとうにやるべきことは何か」を考え抜いた結果、2010年6月に退社。妻と2人で、株式会社S&Sinvestmentsを立ち上げる。2011年6月に初めての著書『20代で知っておきたいお金のこと』を出版。
金融のプロとして培った最先端のスキルを、若い世代を中心とした個人のファイナンシャルリテラシー (お金に関する知識)向上に役立てるべく、セミナーやコラム執筆など多方面の活動を行なう。雑誌・ラジオなどメディアにも多数出演。
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