震災後、新築価格が上昇しているワケあなたはどうする? 住まいの選び方(2/4 ページ)

» 2011年12月22日 08時01分 公開
[権田和士,Business Media 誠]

住まい選びでは「家族とのつながり」を重視

 住まい選びにおいても、東日本大震災後に消費者の志向に変化が見られた。「東日本大震災による住意識の変化」調査によると、震災後に親や子どもと近くに住みたいという願望が強くなっている。

 「遠距離にいる親族(両親や子供など)を呼び寄せる、近くに引っ越すなど、できるだけ近くに住もうと考えるようになった」が震災後33%(震災前25%)に増加した。

 震災後、特に若い世代ほど、親族とできるだけ近くに住もうという意向が増えているのだ。深刻な災害により、身近な「つながり」である家族を想う気持ちが強くなっていると言えるだろう。

 また他の調査でも、震災後に今後大事にしたいことのトップが「家族・親戚とのつながり」だった。大震災をきっかけに消費者が「本質的な問い」と向き合った結果、多くの人がたどり着いた答え……。それは他ならぬ「家族とのつながり」だった。

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