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» 2011年12月26日 18時21分 公開

テレビに未来がない? ウソだと思う遠藤諭の「コンテンツ消費とデジタル」論(4/5 ページ)

[遠藤諭,アスキー総合研究所]

 この中で、いちばん注目すべきなのは、テレビとスマートフォン、タブレットのアプリとの関係だろう。今週、私は、Androidマーケットから『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』と『彼とわたしの漂流日記』という2本の映画をレンタルして、7インチのタブレットで見た。382グラムのGalaxyTabは、布団の中で見るのにも悪くない。それをやっていて、「PS Vita」が欲しくなっている自分にも気付いた。

 一方、先月米国で発売されたアマゾンの「Kindle Fire」をいじっていると、1ドル99セントのテレビ番組が、同社のプライム会員なら無料で見られるようになっていたりする。この端末に広告が出るようになるのは時間の問題だし、本や音楽や映像などのコンテンツ以外の商品を買えるようにもなるだろう(勝間和代さんが、アマゾンでほうれん草を買っているというお話がありましたが)。

 個人的には、テレビとしてのタブレットもさることながら、テレビと連携するスマートフォンやタブレットやそのアプリのほうにも興味がある。これは、「携帯を使いながらテレビは《ながら視聴》している」といった、5年くらい前からあるような話ではない。どちらかというと、任天堂のタブレット型コントローラを持つ「Wii U」といったほうが合っている。

 テレビというものが、先に述べたような新しい秩序を求める中で、うんうんと唸ってポコッとタブレットという卵を生み出したのだ。要するに、リラックスして見たいときは大画面のテレビで見る(鑑賞系)のに対して、コンテンツ選びやソーシャル的なことやコマースなんか(情報系)は、タブレットを中心に行う。より正確には、テレビの画面ともう1つの画面(セカンドスクリーン)を自由にやりとりできるようになる。

 いまのところ、テレビ番組にチェックインして話題を共有するようなアプリが多いが、圧巻は、米ヤフーが買収したIntoNowである(下の動画参照)。再生中のテレビに画面をかざすと、いま放送中のどのチャンネルか、あるいは何年前の何月何日に放送されたどの番組のどのシーンかを教えてくれる。この種の取り組みは国内でもあって、例えば東芝は、美人の出てくるシーンの日時分情報をタグにしてソーシャルに流す技術なんかを用意している。

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