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» 2011年12月27日 08時03分 公開

ちきりん×中田宏、政治家を殺したのは誰か(特別編・前編):大阪の未来はバラ色か? 橋下市長にふりかかる困難 (3/5)

[土肥義則,Business Media 誠]

ちきりん:確かにそうかも。でも、その「事実上の破たん」というのは、いつ目に見える形になるのでしょう? 夕張市のようになれば誰の目にも破たんが明らかになりますが、普段はみんな自分の住んでいる市町村や県が「事実上、財政破たんしているのではないか?」と意識することはありませんよね。だからなんとなく他人事に思える。

中田:横浜市も、僕が市長に就任したときには事実上破たんしていましたから。行政の破たんといえば「横浜市債を返済できなくなりました」「窓口のサービスが止まりました」などを想像する人が多いでしょう。

 でも、そういうことは起きていないから破たんしていると思っていないですよね。

 ところが、公園ひとつとっても、行政はさまざまなことをしなければいけません。遊具の点検であったり、補修などもしなければいけません。また新たに購入するケースもあります。さらに公園内の草木なども手入れしなければいけません。

 しかし事実上破たんしている行政は「公園の手入れは後回しでいいや」ということになる。例えば、公園の遊具のペンキの塗り替えはこれまで2年に1回行っていたのに、お金がないから4年に1回にしようという形になる。どこかの施設が老朽化しても、そのままの状態になっていたりする。そんな老朽化した施設の壁のタイルが落ちてきたりする。実はそうした“事件”は、いっぱい起きているんです。

ちきりん:こ、怖すぎるじゃないですか。でも確かに、少しずつ行政サービスも削減せざるを得ない部分が増えているのかもしれません。特にバブル崩壊前に作ってしまった豪華な施設などは維持費の負担も大きそう。税収も利用者数も伸びないのに、いつまでもいままでどおりの支出を続けるわけにはいかないですよね。すると、そういう“身近な小さな事件”が増えてくると……。

大阪は変わることができるのか

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