首都圏の沿線で、“学力偏差値”が高いのどこ?

» 2012年02月06日 18時09分 公開
[Business Media 誠]

 東京都内にある公立高校の一般入試が、2月末に行われる。米国では一般的に、レベルの高い公立高校がある地域は家の評価も高くなると言われている。米国と同じように日本でも学校の偏差値と家の評価に相関関係があるのだろうか。

 オウチーノ総研は首都圏の各沿線と公立高校の学力を参考に、「首都圏沿線『学力偏差値』ランキング」を作成※。その結果、1位となったのは横浜や桜木町などを通る「JR根岸線」だった。次いで「東京メトロ丸の内線」「JR横須賀線」「東急東横線」「京王井の頭線」と続いた。

※ランキングは各沿線にある公立高校のうち、偏差値65以上の高校の割合を算出し、その割合の高いものから順に並べた。

 1位となったJR根岸線の沿線には、旧外国人居留地であり今も高級住宅街がある。また3位のJR横須賀線も同じく神奈川県を通っており、沿線には湘南の高級住宅街が点在している。

順位 沿線 主な都立・県立高校
1位 JR根岸線 40.0 横浜平沼、柏陽
2位 東京メトロ丸ノ内線 33.3 日比谷、新宿
3位 JR横須賀線 30.8 横須賀、光陵
4位 東急東横線 30.0 神奈川総合、横浜翠嵐
5位 京王井の頭線 28.6 西、国際
6位 JR中央線 25.0 国立、立川、八王子東
7位 JR山手線 25.0 戸山、新宿
8位 相鉄本線 21.4 横浜翠嵐、希望ヶ丘
9位 東京メトロ南北線 20.0 日比谷
10位 JR京浜東北線 18.5 浦和、蕨

トップ10にランクインした沿線の共通点

 トップ10にランクインした沿線には、どのような共通点があるのだろうか。共通していえることは「ブランドイメージの高い街を擁していること」(オウチーノ総研)が挙げられる。

 4位の東急東横線は「自由ヶ丘」、5位の京王井の頭線や6位のJR中央線には「吉祥寺」といった街を通る。またトップ10の中には田園調布のほか、山手、永田町、神宮前、白金、麻布といった高級住宅街を通る沿線が多い。この結果「ブランドイメージの高い街が点在する沿線には、偏差値の高い公立高校が比較的多く存在する傾向が分かった」(オウチーノ総研)

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