営業未経験者が、入社3カ月でトップになった方法バカ売れ紹介営業が面白いほどできる本(3/4 ページ)

» 2012年02月21日 08時00分 公開
[関厳,Business Media 誠]

もっとも信頼性できる情報は「口コミ・紹介」

 お客様が紹介を嫌がらない理由には、時代背景も大きく影響しています。

 テレビ離れ、新聞離れというキーワードがあるように、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4大メディアが凋落してきています。

 例えば、平日に新聞を読んでいる人は年々減ってきています。30代は23%、20代は13%で、この割合は15年前からすると半分以下です(NHK放送文化研究所調べ)。こうなると、新聞広告や折り込みチラシでは、お客様に情報を届けることがなかなか難しくなります。

 それでは、お客様はどこから情報を収集するようになったかというと、ひとつはインターネット、そしてもうひとつが、口コミ・紹介です。

 口コミは従来からある方法ですが、ここにきて存在感がどんどん増してきています。最近話題のFacebookは、インターネットと口コミの組み合わせです。Facebookの利用者が世界中で急増しているのは、当然といえます。

 ニールセンの調査によると、信頼できる情報源の1位は「知人からの推奨」で90%、2位が「インターネット上の消費者の意見」で70%です。「テレビ」は62%しかありません。

 ちなみに、この調査は、信頼できると判定したら○、そうでないと判断したら×で答えるものですので、知人から推奨されたものは、90%の人が信頼できると判断しているということです。

 どうしてここまで口コミ・紹介の信頼性が高いかというと、自分では処理できないほどの情報の洪水を浴びる時代になってしまったからです。

 この10年間で個人が接する情報量は530倍になったといわれています。そんな膨大な情報から、自分にとって有益な情報、正しい情報を選別するのは至難の業です。

 そうなると、何かに頼るしかありません。それが、友人や知人からの情報です。口コミや紹介は、少なくともテレビやインターネットから流れてくる情報より、信頼できると捉えられているのです。

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