VAIOな男性、VAIOな女性――データから見るペルソナ図鑑消費者理解コトハジメ(3/3 ページ)

» 2012年03月08日 08時00分 公開
[大久保惠司,Business Media 誠]
誠ブログ
前のページへ 1|2|3       

VAIOもコモディティ化している?

 1990年代後半はインターネットの大衆化前夜で、PC市場が大きく変わる時期でもありました。アップルのiMacは1998年に発売され、1997年暮れに発売されたVAIO NOTE 505もヒット商品となり、PCにとってそれまであまり重視されていなかった「デザイン性」が必要不可欠なものになりました。

 当初VAIOは、IT系のプロフェッショナルにはあまり支持されませんでしたが、いわゆるおしゃれな人たちが好んで使うノートPCの代表格になりました。その意味では、それまで市場になかった分野を切り開いた、イノベーティブで、ものすごくとがったところを持ったブランドだったと言えます。

 そんなスタートから15年経とうとしているVAIOの現ユーザーを見てみると、イメージ的には洗練されたのでしょうが、とがった部分はなくなってしまったように感じられます。これは、多くのブランドが陥る「ライフサイクルによるコモディティ化」という課題にVAIOも直面していることを意味しているのではないでしょうか。

 ソニーが新しく生まれ変わろうとしている今年、VAIOはどのようなブランド再生を目指していくのか? 今後の動向に注目したいと思います。(コプロシステム 商品計画研究所 大久保惠司

※この記事は、誠ブログ「VAIOな男性」「VAIOな女性」-データから見るペルソナ図鑑(5)-」より転載しています。

 誠ブログでは、ブログを執筆してくださるブロガーを募集中です。詳細については、「誠ブログとは?」をご覧下さい。


前のページへ 1|2|3