「将来、自分は年金をきちんともらえるのか」「定年後、生活資金を計画的に使えることができるのか」といった不安を感じている人も多いのでは。
まるで“給与振込み”のように「毎月○万円」といった形で振り込んでくれる――そんな金融商品があることをご存じだろうか。三菱UFJ信託銀行は“生前の自分”から“死んだ後の家族”のために、自分の資産を管理してくれる信託商品「ずっと安心信託」を取り扱っている。
「信託商品」と聞いて、自分にはハードルが高いと感じられたかもしれないが、安心信託の商品設計は難しくない。自分の資産を信託銀行に預け、将来、年金のようにそのお金を振り込んでもらうというもの。預入金額(信託金額)は500万円以上3000万円以下で、期間は5年以上30年以内。受け取りができるのは毎月1回など6パターンから選択することができる。例えば600万円を預けると、10年後に毎月5万円ずつ10年間にわたって手にできるといった形だ(利息別)。
聞いたことがない金融商品はリスクが高そう、と思われるかもしれない。しかしこの商品は元本保証されていて、預金保険の対象となっている。万が一、金融機関が破たんしても元本1000万円とその利息は保障してくれる。また金利もスーパー定期預金の店頭金利とほぼ同じだが、半年ごとに見直される。定期預金が満期になれば継続するかどうか。また生活資金としてどのくらい引き出せばいいのか。といったことを考えるのが面倒だという人には、この商品は便利だろう。
「年金のことは心配だ。しかしそんな先のことまで考えられない」という人もいるはず。そんな人は自分の親に目を向けてみるのはいかがだろうか。もし親がよく分からないハイリスク・ハイリターンの金融商品で運用していたり、お金の管理がズサンであれば、安心信託のような商品を親に勧めてみるのもいいだろう。
ハイリスク・ハイリターン商品と違って、ローリスク・ローリターン。お金の管理は、金融機関が代行してくれるようなもの。また親が亡くなれば葬儀代などが必要になるが、相続手続きが終わるまで家族でも現金を引き出すことはできない。しかしこの商品であれば葬儀費用や当面の生活資金などを、簡単な手続きで受け取ることができる。
信託銀行の門をくぐったことがない人は、こうした商品をどのようにすれば契約できるのか、分からないかもしれない。残念ながらネット上で契約はできないが、店頭に足を運べば口座を開くことができる。20〜30代の人にとっては、自分の親のためにそろそろこうした金融商品を考える時期にきているのかもしれない。
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