ソーシャルゲーム界の雄、国光宏尚氏の世界制覇シナリオNew Order ポスト・ジョブズ時代の新ルール(4/4 ページ)

» 2012年04月06日 08時00分 公開
[取材・文/瀬戸友子 撮影/桑原美樹,エンジニアtype]
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「何をどうすればもっと面白いか」を考えるのが作り手の仕事

国光 ソーシャルゲームの開発でも、アンテナを張ってトレンドを見つめながら、またユーザーの声を聞きながら、より面白いものを求めていくことが重要になります。面白さに完成形はありません。ひたむきな努力を怠らず、追求し続けていくことです。

 よく勘違いされるんですが、ソーシャルゲームは一過性のブームでは終わりません。そもそもソーシャルゲームとは、みんなで遊ぶゲームのこと。考えてみれば、トランプも、鬼ごっこも、囲碁や将棋も、昔からゲームはみんなで遊んできました。なぜなら、その方が面白いから。

 コンピュータが出てきて、1人で遊ぶこともできるようになったけれど、その歴史はたかが40、50年に過ぎません。インターネットとモバイルの普及で、再びみんなで遊べる環境が整ったのが今なんです。

 これはゲームに限ったことではありません。例えば食事はどうですか? 買い物は? ライブハウスは? ワールドカップのテレビ観戦だって、みんなで集まると盛り上がりますよね。

 世の中の多くのことは、1人よりみんなの方が楽しい。いろいろな分野でソーシャル化が進んでくるというのが、止められない今の時代の流れです。だからこそ、サービスの作り手には、「これがソーシャル化したらどうなるか?」といった視点を持っていてほしい。

 どうすればもっと便利にできるか、もっと快適な生活になるか。ささいなことでも良いから、ひとりひとりが自分なりの発想を持って仕事に取り組んでいくことが、ほかにはないバリューを生み出す源泉になるはず。

 発想力を鍛える方法は簡単です。gumiで働けば良いんですよ(笑)。

エンジニアtype

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