京急電鉄は、3万株以上で電車全線パス1枚、4万5000株以上で電車全線パス1枚またはバス全線パス1枚をもらえる。6万株以上で電車とバス共通パスになる。先にバスの全線優待パスを選べるところがユニークだ。
九州の西日本鉄道も3万株以上で電車と地域限定バスのどちらか、4万株以上でバス全線パスも選択できる。6万株以上で電車バス全線パス1枚になる。西日本鉄道はバス網が広いので、バスの優待パスはありがたい。
バスが使えない会社もある。東武鉄道は2万9000株以上で電車全線パス1枚。バス事業が別会社となっているためか、バスの優待制度がない。
電車全線優待パスをもらうにはいくらくらいの資金が必要だろうか。執筆時点(5月10日)の株価から試算すると、1社につき630万円から2200万円くらいだ。庶民にとってはクルマを買うか、家を買うか、株を買うか、という金額になる。
面白いことに、名古屋鉄道から西の大手私鉄は、保有株に応じて全線優待パスの枚数が最大10枚まで増える。名古屋鉄道は4万株以上で電車バス全線共通パス1枚、10万株以上で2枚となり、最大は100万株以上で10枚になる。京阪電鉄、近畿日本鉄道、南海電鉄も同じ。
阪急阪神ホールディングスの場合は、4万9000株以上で阪急または阪神どちらかの全線優待パス1枚、8万株以上で阪急と阪神の全線優待パス各1枚、100万株以上で各10枚ずつだ。これなら家族全員で同時に移動できる。
もっとも、100万株を取得するには2億〜3億円以上の資金が必要だ。ここまでの金額になると宝くじでも当たらない限り手が届かない。いや、夢をみるならタダ。ビジネスで大成功したら……とがんばるチカラになるかもしれない。
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