転職先は“世界”――そうした時代がやって来る郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)

» 2012年07月05日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]
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黒い目のSwimmy

 彼の著書『絶対ブレない「軸」のつくり方』には、米国のスポーツエージェント事務所にアポなしでどんどん飛び込む壮烈な姿がある。彼がエージェントに送りつけたレターが本に収録されている。その差出人の“Swimmy Minami”が気になった。何だろうか?

 『スイミー』という絵本がある。スイミーは黒い魚で他の魚と色が違う。海で仲間は大きなマグロに呑まれて、ひとりぼっちになった。旅をするうちに新しい仲間と出会った。「彼らと海で生きたいよ。どうすればマグロに勝てるんだろう?」と考える。

 そうだ! スイミーは閃(ひらめ)いた。みんなで群れて大きな魚になろう。赤い魚たちの中で、黒いスイミーは目になる。“大きな魚”を見たマグロは退散するのだ。

 親の仕事の関係で、南さんはカナダの小学校に入学する。英語が分からなかったので、先生が読みなさいと差し出したのがこの絵本。「壮一郎」は長くて発音してくれないので、“ミドルネーム”を探していた。Sで始まるSwimmyがそれになった。

 「色が違っていてもリーダーになれる。自分が自分の人生の運転手なんですから、自分で決めないと」

 彼はまさにSwimmyだが、あなたにもチャンスはある。「ぼくが目になるよ!」と世界の海で泳ぐ準備をしませんか。

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