彼の著書『絶対ブレない「軸」のつくり方』には、米国のスポーツエージェント事務所にアポなしでどんどん飛び込む壮烈な姿がある。彼がエージェントに送りつけたレターが本に収録されている。その差出人の“Swimmy Minami”が気になった。何だろうか?
『スイミー』という絵本がある。スイミーは黒い魚で他の魚と色が違う。海で仲間は大きなマグロに呑まれて、ひとりぼっちになった。旅をするうちに新しい仲間と出会った。「彼らと海で生きたいよ。どうすればマグロに勝てるんだろう?」と考える。
そうだ! スイミーは閃(ひらめ)いた。みんなで群れて大きな魚になろう。赤い魚たちの中で、黒いスイミーは目になる。“大きな魚”を見たマグロは退散するのだ。
親の仕事の関係で、南さんはカナダの小学校に入学する。英語が分からなかったので、先生が読みなさいと差し出したのがこの絵本。「壮一郎」は長くて発音してくれないので、“ミドルネーム”を探していた。Sで始まるSwimmyがそれになった。
「色が違っていてもリーダーになれる。自分が自分の人生の運転手なんですから、自分で決めないと」
彼はまさにSwimmyだが、あなたにもチャンスはある。「ぼくが目になるよ!」と世界の海で泳ぐ準備をしませんか。
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