震災直後は落ち込んだけど……お稽古・習い事市場は回復基調

» 2012年07月23日 14時58分 公開
[Business Media 誠]

 矢野経済研究所は7月13日、「お稽古・習い事市場に関する調査結果」を発表。調査対象は主に大人向けに提供されている、先生が一般消費者に教えるお稽古・習い事(資格取得やプロフェッショナル養成を目的とする専門学校などは含まない)で、2011年度の市場規模(受講料ベース)は1兆6365億円であることが分かった。

 カテゴリ別にみると、「スポーツ教室」(3620億円、22.1%)と華道や茶道などの「日本文化」(3554億円、21.7%)が上位。以下、絵画・彫刻や写真などの「アート」(2548億円、15.6%)、「ダンス教室」(2305億円、14.1%)が続いた。

 「震災が4〜5月の入会時期と重なったため、2011年度の会員募集の出だしの段階は厳しい状態となった事業者が多かった。しかし秋以降は、『心機一転、何かを始めよう』という動機を持った消費者が多く現れ、ほとんどの事業者が回復基調となった」(矢野経済研究所)

2011年度のお稽古・習い事市場規模とカテゴリ別構成比(出典:矢野経済研究所)

 具体的な消費者の動向はどのようになっているのか。2012年5月に実施したインターネット調査によると、20〜60代の男女6103人のうち、「現在、お稽古・習い事を実施している」人は12.2%。男女別でみると、男性が7.0%なのに対し女性は18.0%となっており、女性が男性の倍以上の実施率となっている。

 「実施しているお稽古・習い事の種類」では、「フィットネス・スポーツ」(32.4%)と「外国語」(27.6%)が上位。以下、「音楽(楽器・唄)」が14.9%、「ビジネス・資格関係など」「アート全般」がそれぞれ12.4%、「料理」が11.5%、「PC」が10.4%で続いた。

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