英語学習にSkype活用のライブレッスンが急増

» 2012年07月03日 12時05分 公開
[Business Media 誠]

 矢野経済研究所は2012年7月3日、「語学ビジネス市場に関する調査結果 2012」をまとめた。ビジネス英語習得のニーズが高まり、語学ビジネス市場の規模が拡大している。

 2011年度の語学ビジネスの市場規模は、事業者売上高ベースで前年比2.2%増となる5108億円で、6年ぶりの拡大となった。留学斡旋市場や通訳・翻訳ビジネス市場などの周辺ビジネスを加えると、前年比2.6%増の7687億円となった。この背景には、グローバル化の進行に伴う法人による従業員研修需要のほか、ビジネスで英語を必要とする個人の需要拡大がある。

矢野経済研究所 語学ビジネス市場規模推移(出典:矢野経済研究所)

Skypeを使った安価なライブレッスンが急増

 特に2011年度のeラーニング市場は、前年比34.3%増の47億円と大きく伸びている。これは参入事業者が増えたことに加え、インターネット電話サービス「Skype」を利用した安価なライブレッスンを提供する事業者が急増したからだ。スマートフォンやタブレット端末の普及率上昇もあり、学習ツールとしてのポテンシャルは高い。

 2012年度も引き続き市場拡大が見込まれている。グローバル化による需要増に加え、新学習指導要領施行による2012年度からの中学校英語授業内容の改訂、2012年度からの高校における英語授業のオールイングリッシュ化など、学生需要が増えるものと予測。推定市場規模は5196億円(1.7%増)、周辺ビジネスを含めると7897億円(2.7%増)だ。

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