「休みやすい会社」と「休みにくい会社」――どんな特徴があるの?これからのことがよく分かるコラム(3/5 ページ)

» 2012年09月19日 08時01分 公開
[加藤史子,Business Media 誠]

個人の働き方と休み方の意識

 ここまで企業形態による休みやすさを見てきたが、働く人個人の意識は休暇取得に影響を与えているのだろうか。

 以下の図は、全国の20〜59歳の民間企業に勤める従業員1500人に調査を行い、働き方と私生活に対する姿勢を分類したものだ。

社員像のマッピング(4分類、出典:働く人の「休暇」意識調査のクラスター分析結果により、じゃらんリサーチセンター研究員・加藤によるマッピング作成(※分類にあたっては東レ経営研究所の渥美由喜研究部長のモデルおよびアドバイスを参考にさせていただいた)

(1)「活き活き社員」

 私生活が重視・充実しており、仕事も重視・充実している人々。代表的な回答には「現在、仕事も私生活もどちらも充実していると思う」などがある。

(2)「真性バリバリ社員」

 仕事に意欲が高く仕事重視・仕事充実の人々。私生活に軽視傾向がみられる。代表的な回答には「もともとの業務以外に新しい業務が与えられることが多い/新しい業務に関心が強い」などがある。

(3)「偽装バリバリ社員」

 評価を気にした付き合い残業や残業代目的でだらだら残業をする人々。代表的な回答には「自分の仕事が終わっていても周囲が残っていると帰宅しづらいと感じる」や「業務時間中に私用を行うことが比較的多い」などがある。

(4)「意欲低め社員」

 仕事に意欲が高いわけではないが、私生活の重視・充実度も低い。全体的にやる気が少ないタイプである。

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