この4つのタイプを見てみると、有給の取得日数が最も多いのは「活き活き社員」で9.75日。「活き活き社員」は、計画的な休暇も6.85日で最も多い。仕事だけではなく、私生活の充実にも意欲的な「活き活き社員」らしい結果だ。
「真性バリバリ社員」は有給取得日数が最も少なく5.75日。計画的な休暇取得数も3.83日で最も少ない。休暇そっちのけで働くモーレツ社員の姿が浮かんでくるが、過労や“燃え尽き”が心配である。
「意欲低め社員」の有休取得数は7.17日だが、計画的に取得した休暇数は4.50日。全休暇日数のうちの計画的に休めているのは「真性バリバリ社員」よりも少なく、4タイプのうち最も低い結果となった。仕事にも私生活にも意欲がさほど高くなく、漫然と休んでいる様子がうかがえる。
経営者にとって、ありがたい従業員はどのタイプだろうか。本音ではおそらく「真性バリバリ社員」であろう。彼らはほかの社員に比べて、年間の休暇取得日数が極端に少ない。長期的に見れば、過労で体調を崩したり、私生活とのバランスが崩れ仕事に支障が出る可能性も心配である。一度、メンタルヘルスを損なえば、職場復帰には時間がかかり、休業中の補てんも含めコスト面での企業側負担も大きい。何より意欲の高い社員を過労などで失ってしまうことは、企業にとって「人材」という資産の損失である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング