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» 2013年01月04日 00時01分 公開

博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人:日本が誇れるものってナニ? この20年を振り返る (3/4)

[吉川昌孝,Business Media 誠]

V字回復を達成して伸張し続ける「義理がたさ」と「人情味」

 V字回復しつつあるのは「治安」と「国民の才能」でしたが、いったん深く落ち込んだものの、完全にV次回復し、それまでの最高値を21世紀になってから更新した2つの項目があります。それが「国民の義理がたさ」と「国民の人情味」。2つの概念がともにV字回復を達成し、現在も一緒に伸び続けているというのが、興味深いと思います。

 「義理がたさ」は1998年に31.0%とそれまでの最高値を記録、その後2002年に22.2%まで下降。そこから上昇し続け、2010年にそれまでの最高値を超え、2012年39.0%と上昇し続けています。「人情」も同様の動き方で、1996年に40.1%とそれまでの最高値を記録した後、2000年の28.7%と下降し続け、その後回復。こちらも2010年にそれまでの最高値を超え、2012年は48.9%と最低値から実に20ポイント以上も回復しています。

 どうも私たち日本人は21世紀に入るか入らないかの頃から「日本人の義理・人情のよさ」を、再評価し始めているようです。『ALWAYS 三丁目の夕日』が大ヒットしたのも2005年でした。経済が本格的に成熟する時代、人口減少の時代を迎え、日本人が本来持っていた性質(DNA的なもの)で、何とかこの厳しい時代を乗り切ろうとしているのが、今の日本人なのかもしれませんね。

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