土肥:先ほどミドリムシを見つけるために、水をくんでいる……といったお話をされました。どんなところの水をくんでいるのでしょうか?
出雲:普通のところにいるミドリムシの研究はほぼ終わりました。今は珍しいところの水を汲んでいます。例えば、奥地にある温泉であったり、水深の深いところであったり。珍しいところに行って水があって、そこにミドリムシがいそうだなあということであれば、必ず持って帰るようにしています。
土肥:やっぱり暖かいところのほうがいいのですか?
出雲:寒いところには寒いところが好きなミドリムシがいて、暑いところには暑いところが好きなミドリムシがいるんですよ。凍結しない限り、ミドリムシはいろいろなタイプがいますね。
ちなみに寒いところのミドリムシは細く、暑いところでは太めが多いですね。
土肥:出雲社長も水をくんできたことがありますか?
出雲:はい。
土肥:その中から「このミドリムシはすごい!」といったことはあったのでしょうか?
出雲:自分がつかまえてきたミドリムシは、どうしても好きになるんですよ(笑)。これは私だけではないはず。ある温泉地に行ってつかまえたミドリムシを分析しました。そのときには「自分がくんできたミドリムシは、きっとすごい能力があるに違いない! さて、どういった形でデビューさせようか」といったことばかり考えていました(笑)。でも、そんなに甘い世界ではないんですよね……。ほとんどが「普通です」という結果です。
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