インタビュー
» 2013年01月23日 08時02分 公開

仕事をしたら“ミドリムシ”が増えた(前編):ミドリムシが世界を救う? そんな時代がやって来るかもしれない (3/6)

[土肥義則,Business Media 誠]

出雲:ひとつだけに絞るのは難しいですが、いま石垣島で育てている“センターのミドリムシ”は好きですね。このミドリムシをうまく活用すれば、将来、日本に食料危機があっても輸入に頼らずに必要な栄養素をまかなうことができるんですよ。

土肥:他のミドリムシではダメ?

出雲:ダメですね。他のミドリムシは59種類の栄養素を持っていませんが、石垣島で増やしているミドリムシは人間が生活するのに必要なすべての栄養素を持っています。現在、栄養失調に苦しんでいる人は世界中に10億人いると言われていますが、その人たちをミドリムシが救うことができるかもしれません。

土肥:素晴らしい。“センターのミドリムシ”をどんどん増やしましょう。

出雲:ミドリムシは増やそうと思っても、なかなか増えないんですよ。ちょっと増やしても、天敵に食べられてしまう。こうした状態が何年も続きました。

 ミドリムシは“温室育ちのお嬢さん”なんですよ。悪い虫(微生物)がついてしまうと、すぐに食べられてしまう。大切なお嬢さんを東京から石垣島に連れていっても、いろんな悪い虫に食べられてしまう。研究の過程で、もう何千億匹も食べられてしまいました。

土肥:悪い虫から守るために、どのようなことをされているのでしょうか?

出雲:石垣島では大きなプールで培養しているのですが、そこにフタをしているわけではありません。“蚊取り線香”方式で、悪い虫からミドリムシを守っています。

土肥:“蚊取り線香”方式?

ミドリムシの研究風景

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