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ステマ騒動なんのその、一般ニュースも“プロ”が操る時代：相場英雄の時事日想（3/3 ページ）

» 2013年01月24日 08時05分公開

[相場英雄，Business Media 誠]

　この企業が断ったあと、某国は別の代理店に話を持ちかけ、その企業は綿密な対応策をプレゼンし、プランを採用したとされる。先鋭的な嫌日報道がアジア諸国を駆け巡った背後には、実はこんな事情も潜んでいたのだ。

　大手企業が広告代理店なしで広告宣伝業務を執り行えないようになった昨今、より専門性の高いPR会社はその広報業務の裾野を静かに広げていくのは間違いない。問題なのは、プロたちの対記者戦略を見抜けず、彼らの狙い通りに記事や番組を作るマスコミの記者、ディレクターの質なのだ。

　先の五輪招致だけでなく、今後さまざまなトピックでプロたちは記者を操ってくる。その手法を知らなければ、企業や国の意のままに操られることになる。

　仏頂面の猪瀬知事を愛想良くさせるほど、PRのプロたちの手腕はすごいのだ。

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