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» 2013年02月08日 08時01分 公開

2月にある「3つの行事」に変化の兆し――どのように?博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人(2/4 ページ)

[吉川昌孝,Business Media 誠]

 恵方巻はどうでしょうか。数字のレベルは、さすがに関西発祥のイベントだけあって、阪神圏で7割弱と非常に高い実施率です。ただし、よく見ると、傾向としては70.7%(2010年)から68.9%(2012年)と1.8ポイントですが、若干下降しています。それとは逆に、首都圏は、数字の大きさこそ2012年で42.3%と、阪神圏と実に25ポイント以上の差があり、まだまだ低めですが、傾向としては急上昇と見ていいでしょう。36.5%(2010年)から42.3%(2012年)と6ポイント近くはね上がっています。

 首都圏、阪神圏の2つのエリアからはじき出された「節分に恵方巻を食べた」50%の達成という事実には、関東地区での浸透の広がりが大きく貢献していると言えるでしょう。関西地区のような、昔からの生活風習からの定着というより、コンビニ、デパートなど売り場の拡大、試食イベントの実施など、数々のマーケティング施策によって一気にメジャーになった恵方巻。その戦略には、B級グルメや名産などの地域ブランドを全国ブランド化する際のたくさんのヒントが隠されているのではないでしょうか。

バレンタインは女伸男停

 2月のもう1つの年中行事といえば、バレンタインデー。「バレンタインデーに贈り物をした」女性の数字と、「バレンタインデーに贈り物をもらった」男性の数字の推移を合わせて見てみましょう。

 バレンタインデーに贈り物(たぶんチョコレート)をしたことがある女性は少しずつ増え、54.3%と半数を超えました。一方、贈り物をもらった男性は45〜50%未満でほぼ横ばい。特にここ数年は下降傾向にあります。贈る女性の数が拡大し、もらう男性の数は横ばい。ということは、なんらか贈り物をもらった男性は、より多くの女性から贈り物をもらっている、という理屈になります。実際にそういう人がいたとすれば、何ともうらやましい限りですね。

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