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» 2013年02月12日 08時00分 公開

“秒速”で英語を書く方法ビジネス英語の歩き方(2/2 ページ)

[河口鴻三,Business Media 誠]
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ある程度長い文章もOK

 この手法で、もう少し長い文章も作って登録してみましょう。

 こちらから送った問い合わせにすぐ返事が来たことへのお礼は「Thank you for responding me this promptly.」。さらに、相手から何か提案、ヒントをもらってありがたいと思った時には「Your suggestion is very encouraging for us to go forward.」でしょうか。

 では、どんな長い文章も登録できるのでしょうか? 残念ながらそうではありません。例えば、Office IME 2007では60文字までに限られています。しかし、それだけ入れられれば十分です。

 例えば、「We will do our best to make it possible.(最善を尽くす)」「Take care and have a safe trip.(お気をつけてお帰りください)」など、使用頻度の高いものをどんどん貯めこんでいけばいいのです。英語を書くという面倒な仕事が、気軽にできるようになるはずです。

 文章の締めに使う定型的な表現、「Thank you for your cooperation.(ご協力ありがとうございました)」「Sincerely yours,」「All the best,」「Best regards,」(微妙にニュアンスは違いますが、要するに結びの言葉)も入れましょう。

 このテクニックは、日本語を入力するにあたって「かな漢字変換」という複雑なプログラムを必要とすることの副産物です。英語圏ではこうした機能はありません。ひとつひとつのキーからすぐに画面上に文字を打ち出し、ビルトインされた校正機能がスペリングをチェックするという構造になっているため、日本語のかなで「よみ」を入れ、英語を呼び出すといった機能は使えないわけです。

 始めのうちは、この使い方に違和感を覚える人が多いと思います。「英語を書くのに、こんないい加減な方法を使っていいのかな」と、罪悪感さえ抱くかもしれません。しかし、使ってみると意外に慣れてくるものです。他PCと共有できるIMEもあるので、会社全体として、あるいは部課単位で決めごとを作って、しっかりした英語を単語登録しておけば、ビジネス文書のやり取りがぐっとスムーズになるはずです。手入力をする時より、変な単語の選択やタイプミスを防げるというメリットも期待できます。

 もちろん、「定形文ではなく、個別対応しないといけない文章は、やっぱり1文字ずつ打つしかないでしょう?」という声もあるかもしれません。固有名詞や製品名、その他、中核的な文章はその都度、直接入力しなくてはなりません。

 確かにそうなのですが、そういう時、活用できるサイトやツールもネットにはあふれています。次回はそうしたものの使い方を含め、メールや手紙でスピーディに間違いのないビジネス英語を書くためのノウハウをご紹介します。

著者プロフィール:河口鴻三(かわぐち・こうぞう)

1947年、山梨県生まれ。一橋大学社会学部卒業、スタンフォード大学コミュニケーション学部修士課程修了。日本と米国で、出版に従事。カリフォルニアとニューヨークに合計12年滞在。講談社アメリカ副社長として『Having Our Say』など240冊の英文書を刊行。2000年に帰国。現在は、外資系経営コンサルティング会社でマーケティング担当プリンシパル。異文化経営学会、日本エッセイストクラブ会員。

主な著書に『和製英語が役に立つ』(文春新書)、『外資で働くためのキャリアアップ英語術』(日本経済新聞社)がある。


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