一国の首相や代表的な企業の社長がしゃべる英語は、その国のイメージに結構影響します。英語をしゃべらないならしゃべらないでも構わないですし、英語のスローガンもなくてもいいのですが、中途半端な勘違い英語を使うと、とんでもないところから石が飛んでくるのです。
また英国人などは、日本人や中国人がしゃべったり書いたりする英語の揚げ足を取って、ネット上で笑いのネタにするのが大好きです。
それを示す典型的なサイトの1つ「Engrish.com」を見てみましょう。このスペリングからして、人をばかにしています。LとRの発音の違いを聞き分けられないアジア人を、本来EnglishとLであるべき部分をRにすることで笑っているわけです。しかし、確かに日本人や中国人は、英語に関してとんでもない間違いをしてもなかなか気付かないところはあるようです。
次画像の「Take the child」「Fall into water carefully」という看板は、中国のどこかにあるのでしょうか。池の周りの注意書きとして「子ども連れの時、水に落ちないように注意」というつもりが、「子どもを連れてきなさい。水には注意して落ちるように」という英語を添えてしまっているわけです。
次画像の「PROCESS SMORKED CHEESE」は、日本の会社が作ったスモークチーズの包装にある英語です。燻製は煙でいぶすので「Smoked」でいいわけですが、1つ余計なRが入っていることを皮肉っているのです。細かいですね。
「Process」も「Processed」と受け身(過去分詞)で使われるのが普通で、日本で一般的な「プロセス・チーズ」は「Processed cheese」というのが普通だという感覚も、この皮肉な視線の中には含まれています。日本では同じように、長くなり過ぎたり、言いにくかったりという理由で、濃縮ミルクのことをコンデンス・ミルクと言いますが、これも本来は「Condensed milk」となります。
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