イマドキの大学生は“親離れ”ができていない――。
ベネッセ教育研究開発センターが行った調査によると、2008年に比べて今の大学生は「保護者のアドバイスや意見に従うことが多い」が5.8ポイント増の45.9%、「困ったことがあると、保護者が助けてくれる」が7.2ポイント増の49.0%であることが分かった。また「お金が必要になったら、保護者が援助してくれる」も5.6ポイント増の64.4%と、全体的に親に依存する傾向がうかがえた。
学年別でみると、学年が上がるほど「なにごとも自分で決めることが多い」や「困ったことがあると、自分で解決する」の比率が高い。1年生と4年生では1割前後の違いがみられ、大学生活を通して親離れをしていく学生もいるようだ。
男女別にみると、男子よりも女子のほうが親への依存度が高い。ただ経年変化でみると、「保護者のアドバイスや意見に従うことが多い」は女子が2.8ポイント増の49.5%に対し、男子が7.6ポイント増の43.2%と男女差が縮まっている。
大学の授業やサークル、アルバイト以外の時間をどのように過ごしているのだろうか。余暇の過ごし方を聞いたところ、「1週間で読書(マンガ、雑誌を除く)の時間は0時間」と答えたのは、2008年に比べ8.0ポイント増の28.3%。“読書離れ”が進んでいることがうかがえた。
テレビの視聴時間とインターネットをしている時間、どちらが長いのだろうか。1週間の平均時間を調べたところ「テレビやDVDなどの視聴」が6.0時間に対し、「インターネットやSNS」は8.6時間。インターネットを使った調査ではあるが、今の大学生はテレビを見ている時間よりもインターネットをしている時間のほうが長いことが分かった。
インターネットによる調査で、全国の大学生4911人が回答した。調査期間は2012年11月3日から8日まで。
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