アジアで働いて彼氏・彼女はできるのか？ 日本人の恋愛事情：これからのことがよく分かるコラム（2/5 ページ）

[齋藤良介，Business Media 誠]

アジアで働く日本人の恋愛事情

　第二新卒〜30代前半の世代についていえば、アジアでの就職は、すでに彼らが次のキャリアを考える上での有力な選択肢になっています。独身で、まだ固定資産を持たない人が多いこの世代は、身軽で海外挑戦がしやすいという事情がありますし、経済成長によって生活インフラが整い、アジアの国々が暮らしやすくなったことで、心理的なハードルが下がっているという面も大きいでしょう。この記事をご覧になっている人の中にも、アジアでの就職に興味があるという人は少なくないのではないでしょうか。

　アジア就職を視野に入れている人にとって、一番の関心事（＝不安）は、やはり自分が現地でどういった生活を送ることになるのかという問題でしょう。具体的には、現地の収入水準で私生活は充実させられるのかというお金の問題。そして、現地で働く日本人が一体どんな恋愛ライフを送っているのかという異性関係の問題も気になることでしょう。

　このうち収入と生活水準のバランスについては、現地からの情報も豊富なので、日本にいてもおおよその感覚が把握できますが、後者についてはあまり語られることがないため、なかなか見えてこないのが実情です。

　そこで、このコラムではあまり知られていないアジアで働く日本人の恋愛事情について触れてみたいと思います。

遠距離恋愛は少数派

　企業から派遣される駐在員と違い、将来的に日本へ帰国するという前提がない現地採用者の場合、日本に交際している人を残し、そのまま遠距離恋愛を続けるというケースは少数派です（女性が海外に出て男性が日本に残るという形であれば、その後も比較的うまくいくことが多いようですが、逆の形になると関係が壊れてしまうのが一般的なようです）。

アジアの新興国で働く日本人が増えている。現地の恋愛事情はどうなっている？　（写真はイメージです）