連載
» 2013年07月17日 08時00分 公開

ビジネス英語の歩き方:日本人は気にしないAやTheが英語を支配する (2/5)

[河口鴻三,Business Media 誠]

英語は「話の対象の共有」を常に求める言語

 英語では、話し手もしくは書き手が、相手(聞き手もしくは読み手)が自分と同じものについて話しているのかどうかをいつも気にします。一瞬ごとに、一秒ごとにそれを確認しなくては気が済まないのが英語です。具体的にはこういうことです。

I found a man trying to rob in the convenience store.

(私はある男が、コンビニに強盗に入ろうとしているのに気が付きました)

 えらい場面に遭遇したものです。で次はどうなったのでしょうか?

The man pulled a gun out of his pocket.

(その男はポケットから拳銃を取り出しました)

 絵に描いたような場面ですが、ここでのテーマは残念ながら冠詞です。強盗の顛末(てんまつ)ではなく、aやtheに戻らなければなりません。まず1人の(一般的な、あるいはどこにでもいる)男が強盗に入ろうとしているということで、その男がどこの誰だか分かりませんから、aが使われます。

 しかし次から同じ男について話すときには、必ずtheを使うことになります。(私がさっき見たといった、あなたも知っている、あの)男が、拳銃を取り出したんですよ、という「話の対象の共有」を聞き手、読み手に求めているのです。

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