昔の人は政治をよく「水」に例えた。そうなると「水」を有権者に広める現代のマスコミはさしずめ「水道管」というところか。
思い返せばここ数年、我々は蛇口から出る「水」について「まずい、まずい」と文句ばかりを言ってきた。
「自民の水」が田や沼のように黒く濁っているので、「民主の水」に替えてみたらこちらは消毒のし過ぎで、とても飲める代物ではない。そこでしょうがなく、心を入れ替えたという「自民の水」へ戻したところだ。
ただ、冷静に考えてみると、まずく感じる理由はなにも「水」のせいだけではない。52.61%と過去3番目の低投票率となった参院選を、某全国紙がえらく低いテンションでふりかえった。
自民党の「1強」状態が伝えられ、有権者の関心は高まらなかった。インターネットを使った選挙運動も解禁されたが、全体の投票率は押し上げなかった。
政権交代だ、二大政党制だと強引に煽って、「69%」という投票率にまで押し上げた3年前に比べていかに手を抜いているかが、行間ににじみ出る。
「腐った水道管」の交換時期が近づいているようだ。
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