あなたは自分の地元が好きですか? 首都圏在住で、地方出身の20代男女に聞いたところ、84.1%の人が「好き」と回答していることが、オウチーノ総研の調査で分かった。
「好き」と答えた人に、その理由を聞いたところ「自然が多くて落ち着くから」(男性/長野県)、「帰省するたびに、気遣いせずに育ってきた友人と話せることがうれしい」(女性/群馬県)、「ゆったりした時間が流れているから」(女性/山口県)といった声が目立った。「こうした地元に抱く愛着や安心感は、地元を離れてこそ芽生えた、という人も多いのではないだろうか。ご当地ゆるキャラやB級グルメ、ご当地アイドルなどのヒットは、こういった『地元愛』の顕在化なのかもしれない」(オウチーノ総研)
一方、「好きではない」と人の意見として「田舎過ぎて何もなく、不便だから」(女性/茨城県)、「娯楽もないし、周囲の人への関心も高いので住みづらい」(女性/鹿児島県)などがあった。若者の流出や街の変化によって、地元への愛着が薄れてしまうこともあるようだ。
あなたは将来、自分の地元に戻りたいと思いますか? この質問に対し、59.2%が「戻りたい」とし、40.8%が「戻りたくない」と答えた。
「戻りたくない」と答えた人のうち、27.8%は「地元が好き」と回答。なぜ地元が好きなのに、戻りたいと思わないのだろうか。その理由を聞いたところ「馴れ合いで刺激、向上心がないから」(男性/青森県)、「生活が単調だから」(女性/長崎県)、「帰っても仕事がないから」(男性/愛媛県)といった声が目立った。このほかにも「たまに帰るくらいがちょうどいい」「雪が多くて大変」といった意見もあった。「地元への愛着や安心感はあるが、生活のハリや刺激、便利さといった面で物足りなさを感じている人も多いようだ」(オウチーノ総研)
インターネットによる調査で、首都圏以外の出身で、現在首都圏に暮らす20代男女370人が回答した。調査期間は6月6日から11日まで。
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