本連載は、伊藤邦生著『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。
――年収1000万円。多くの人があこがれる数字です。「1000万円もあれば、あんなこともこんなこともできる」そんな夢を見る人もいるでしょう。しかし、1000万円稼いでも幸せなお金持ちになれるとは限りません。実際「お金の奴隷」となって、不幸な人生を送る人もいます。
一方、年収300万円と聞くとどうでしょうか? 「これでは満足できない」と言う人もいるでしょう。しかし年収300万円でも法則さえ知っていれば幸せなお金持ちになれます。年収が少なくても「お金の主人」になれれば、どんどんお金は貯まっていくのです。
年収がいくら高くても「お金の奴隷」に甘んじる人もいれば、年収300万円でも確実にお金持ちに、そして幸せになる人もいるのです。
その差を分けるものは何か? 本書では、お金持ちになる2つの法則をメインに、6つのステージに分けて働く理由やお金の流れなどを具体的に紹介します。
お金持ちは、前回紹介した4つの川のほかに、次の2つの川をもっています。
1つ目の川は「不労所得の川」です。お金持ちになるために重要な川なので、この川を「ゴールドリバー1」と名づけましょう。
「不労所得の川」は「給料の川」と同じく、「ダム」に水をもたらす川です。具体的には金利、配当や家賃収入、事業配当と著作権料、パテント(特許)料などです。これは本人が働かなくても入ってくる収入です。
日本にいようと海外にいようと、毎日遊んで暮らしていても入ってくる収入です。毎月お金をもたらしてくれるという意味では「給料の川」と一緒ですが、お金が発生する仕組みのうえでは「給料の川」とはまったく別の性質をもった川なのです。
お金持ちがもつ第2の特別な川は「資産の川」です。これも大事な川なので「ゴールドリバー2」と名づけましょう。
「資産の川」はダムから出ていく川です。ダムから出ていくので、残念ながら最初は水が減ってしまいますが、大きな「不労所得の川」となって帰ってくる川です。
「資産の川」はダムから流れていき、株式や債券、不動産、事業など、お金を増やしてくれる「資産」の購入へと流れていくのです。
お金持ちは「資産の川」を重視します。「資産の川」の水量が増えてすばらしい流れの川になると、いずれ「不労所得の川」となって、また自分のダムに戻ってくるのです。「不労所得の川」と「資産の川」は、ダムの上流と下流という違いはあっても、実は同じ「ゴールドリバー」としてつながっているのです。
よい株式や債券に投資をすると配当や金利が、優良な不動産を買えば家賃収入が入ってきます。また、安定した事業に投資できると事業配当が期待できます。
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