「こだわったのは“世界一”であること。既存のスモールカーの枠を超えた世界一便利で、世界一愛されるコンパクトカーになった」――本田技研工業の伊東孝紳社長は、3代目フィットが「走り、燃費、デザイン、居住性のすべてを進化させた」と披露した。
ホンダはフィットとフィットハイブリッドをフルモデルチェンジし、9月6日に発売する。新デザインコンセプトの「EXCITING H DESIGN!!!」を用いた初のモデルだ。フィットはリッター26.0キロ、フィットハイブリッドは同36.4キロのJC08モード燃費を実現する。価格はフィットが126万5000円〜、フィットハイブリッドが163万5000円。
注目は、同社の新世代エンジン技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を全モデルに投入したこと。ハイブリッドシステムにはシンプルな1モーターシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載。走行状況に応じてEV走行、ハイブリッド走行、ガソリン走行を使い分ける。新開発の1.5リッターアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジンには高出力モーターを内蔵する7速デュアルクラッチミッションを組み合わせた。
また、ガソリンモデルには1.3リッターと1.5リッターの2種類のエンジンを展開する。1.3リッターのガソリンモデルにはアトキンソンサイクルDOHC i-VTECを採用。軽量コンパクトなエンジンにワイドレンジ化した新型CVTを組み合わせ、JC08モード燃費でリッター26.0キロを実現。なお、5速MTモデルも用意した。また、1.5リッターのガソリンモデルに搭載する直噴DOHC i-VTECは、従来モデルに対して最高出力を約10%向上した。RSグレードでは6速MTモデルも展開する。
囲み取材に応じた伊東社長は、「最近、『世界一』がなかったから、とにかく世界一であることにこだわった。世界一の燃費を達成できてホッとした」と笑顔を見せた。競合車種であるトヨタのアクア(JC08モード燃費でリッター35.4キロ)について話題を振られると「他社の動向に限らず、これからも進化させていく。トヨタさんの技術はすばらしい。お互いに刺激を与えあって、日本が誇る技術を世界に打ち出していきたい」とコメントした。
| グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| 13G | 1.3リッター アトキンソンサイクル DOHC i-VTEC | CVT | FF | 126万5000円 |
| 4WD | 145万4000円 | |||
| 13G Fパッケージ | 5速MT | FF | 136万円 | |
| CVT | FF | 136万円 | ||
| 4WD | 154万9000円 | |||
| 13G Lパッケージ | CVT | FF | 146万1000円 | |
| 4WD | 165万円 | |||
| 13G Sパッケージ | CVT+パドルシフト | FF | 156万円 | |
| 4WD | 174万9000円 | |||
| グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| 15X | 1.5リッター 直噴DOHC i-VTEC | CVT | FF | 158万円 |
| 4WD | 176万9000円 | |||
| 15X Lパッケージ | CVT | FF | 168万円 | |
| 4WD | 186万9000円 | |||
| RS | 6速MT | FF | 180万円 | |
| CVT+パドルシフト | FF | 180万円 | ||
| グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| HYBRID | 1.5リッター アトキンソンサイクル DOHC i-VTEC i-DCD | 高出力モーター内蔵 7速DCT | FF | 163万5000円 |
| HYBRID Fパッケージ | FF | 172万円 | ||
| HYBRID Lパッケージ | FF | 183万円 | ||
| HYBRID Sパッケージ | 高出力モーター内蔵7速DCT+パドルシフト | FF | 193万円 | |
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