ローカル線を救うのは誰か? アニメファンを無視してはいけない杉山淳一の時事日想(5/5 ページ)

» 2013年09月13日 08時05分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4|5       

 コラボレーションのきっかけはさまざまだ。鉄道会社からの提案もあり、アニメ製作会社からの提案もある、どちらにしても「聖地訪問」はローカル鉄道にとって見逃せないビジネスチャンスだ。ただしこのビジネスチャンスはタイトルの人気に依存する。タイトルに続編があればチャンスは続くし、タイトルが終わればやがて終息する。

 タイトルの旬が終わった時、次の新タイトルを待つよりも、地域ぐるみで新タイトルを誘致し、ブームを創りだす方向になると面白い。それはローカル鉄道にも、アニメ製作会社やクリエイターにもチャンスとなる。世界に名だたるアニメ立国、日本らしい地域振興策と言えそうだ。

鹿島臨海鉄道は自社サイトでラッピング車両の運行スケジュールを案内している(出典:鹿島臨海鉄道)
前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.