インタビュー
» 2013年09月20日 08時03分 公開

街の“資源”を使って何が生まれたのか? まずは「そば」、そしてこれからの働き方、新時代のリーダー(後編)(4/6 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

大学の主役はあくまで市民

土肥:で、そばはできたのですか?

甲斐:昨年秋に実験栽培をして、そばが育つことが分かりました。

土肥:味はどうでしたか?

甲斐:それが想像以上においしくて。地元のそば屋さんも驚いていました。「このそば粉だったら使える」とも言ってくれました。

土肥:なるほど。そうした経緯があって、おりひめ大学では「そば学科」がスタートしたのですね。「水道水がおいしい」というのは、そばだけに限らず、他にも応用が効きそうですね。

甲斐:交野市には醸造会社が2社あるんですよ。街に醸造会社が2つもあるのは珍しく、そこの2社の協力もあって「醸造学科」をスタートさせる予定です。市民がお米づくりから体験して、お酒づくりを学ぶ。それだけでは他にもあると思うので、大学では商品開発も学ぶ予定にしています。

土肥:ほー、それは珍しい。「お酒づくりを体験」といった事例はたくさんありますよね。自分たちでつくったお酒を飲む、といった感じで。残念なのはそこで終わってしまうこと。でも、大学では商品開発まで学ぶことができるのですね。

 街でつくったそばを食べ、街でつくったお酒を飲む――。これはなかなか“粋”ですね。うまくいけば、そばとお酒を販売することができるかもしれない。事業化を視野に入れていらっしゃいますか?

甲斐:大学の主役はあくまで市民。そこに集まった人たちが、考えて決めるべきだと思っています。このプロジェクトは「地域活性化」が目的であって、商品化が目的ではありません。私のような立場の人間が、「じゃ、こういうプランでやっていきますので、みなさん付いてきてください」というやり方はしません。

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