土肥:なるほど。運営サイドはあくまで脇役ということですね。でも話を聞いていると、夢が広がりますね。いろいろなアイデアを組み合わせると、これまでにないモノが誕生するかもしれない。
甲斐:秋には「商品企画学科」がスタートします。この学科では、街にあるお店や会社などがコラボして、市民が商品企画を学んでいくというもの。ここから新しい商品が生まれてくるかもしれません。例えば、地元の野菜をつかって、新しいメニューができるかもしれない。ケーキ屋さんと一緒になって、新しいお菓子ができるかもしれない。そして「つくるだけで終わり」ではなく、パッケージはどういったモノにしたらいいのか、ネーミングはどうしたらいいのか、といったこともできればと思っています。
土肥:話を聞いていると、一歩踏み込んでいるところが興味深いですね。多くの市民大学では、なにかを学んで終わり。でも、「おりひめ大学」では学ぶことだけではなく、そこから先がある。ひょっとしたら、さらに先もあるかもしれない。私のような経済ネタを扱うことが多い記者からすると「それ、ビジネスにすればいいのでは?」と考えてしまいがちなのですが、そこは違う。先のことは、学生が考えましょう、ということですよね。
甲斐:商品化というのは、市場で販売するだけではありません。いろんな方法があるので、それは学生が考えるべきことだと思うんですよね。
土肥:なるほど。
「おりひめ大学」の概要を説明する甲斐さん
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