「じゃがりこ」といえば、カリカリ・サクサクした独特の食感が特徴だ。カルビーが1995年に発売して以来、ロングセラー商品となっているが、広告サイドからの開発秘話はあまり知られていない。なぜか? それは開発に携わった担当者が、多くを語らなかったからだ。
その人物の名前は、甲斐健さん(47歳)。コピーライターなどの肩書きを持つ甲斐さんは、どのような形で商品開発に携わっていたのか。発売以来、18年の時を経て、いま当時の秘話を語ってくれた。
→初は売れなかった? これまで語られなかった「じゃがりこ」の裏話(前編)
→本記事、(後編)
京都と奈良の近くに位置する、大阪府交野市(かたのし)――。大阪府民の間でもあまり知られていない人口8万人の街が、いま“大きなキャンパス”に変わろうとしている。今夏、市民から募った学科を開講する「交野おりひめ大学」がスタート。すでに「そば学科」は始まっていて、今後もさまざまな分野の授業を開講させる予定だ。
「なーんだ、いわゆる“市民大学”でしょう? そんなのどこにでもあるよ」と思った人も多いのでは。記者もこの大学のことを聞いたとき「ニュース性は薄いかな」と思ったのだが、詳しく話を聞いてみると、見方が変わった。どう変わったのか? この大学から“新しいビジネスが生まれるかもしれない”と感じたのだ。
大学の詳しい内容については後述するが、このプロジェクトに「じゃがりこ」の商品開発に携わってきた甲斐健さんが参加している。これまでクリエイティブディレクターという、いわば“派手な舞台”で活躍してきた人が、なぜ地域活性化に興味をもったのか。またプロジェクトにどんな形で協力しているのか。Business Media 誠編集部の土肥義則が聞いた。
1966年、大阪府交野市生まれ。関西大学社会学部卒業後、1989年、第一企画株式会社(現在のアサツー ディ・ケイ)入社、東京本社の制作局勤務となりコピーライターとなる。その後、クリエイティブエージェンシーの設立に参加、1998年からフリーランス、現在に至る。
2013年、地元交野市で地域活性化のための市民大学を設立、企画・プロデュースをつとめる。
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