巷で話題の「二日酔い止めサプリ」が発売2年後にブレイクした理由窪田順生の時事日想(4/4 ページ)

» 2013年11月19日 08時10分 公開
[窪田順生,Business Media 誠]
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影響力のあるオッサン

 そして、3つ目の勝因が、「マスコミ」だ。犬房氏は一気に全国区に知れ渡った理由として、『フライデー』(7月12日号)の記事で紹介されたことを挙げている。

 「実は当初は広告を入れてもらおうと、知人を介して木所編集長に会ったんです。そこでサンプルをお渡ししたら、しばらくして、『これは本当に効くので、ぜひ記事でやらして欲しい』と言ってくださった。あの記事のおかげで認知度がぐんとあがりましたよ」(犬房氏)

 週刊誌の編集長といえば、酒を飲むのも仕事。木所編集長も身をもって「SUPALIV」の効果を実感されたということなのだろう。

 個人的には、「二日酔い止めサプリ」が2年前話題にならなかったのは、女性をターゲットにしたからではないかと思う。

 もちろん、女性だって二日酔いや悪酔いは悩みだ。が、忘年会シーズンのネオン街なんかを見ていると、「SUPALIV」を本当に必要としているのは、世のオッサンたちだということが分かる。

 それは成功のキーマンを見ても明らかだ。ファミマ幹部社員、某食品メーカー幹部、そして週刊誌編集長……こんなことを言ったら怒られてしまうかもしれないが、これらのお三方は要するに「影響力のあるオッサン」ではないか。

 日本のサラリーマンたちの「夜」を変えるかもしれない「SUPALIV」に注目したい。

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