LINE@は、売り上げ増に直結する強力なネット戦略LINE@でお店をPRする方法(1/2 ページ)

» 2014年03月31日 11時00分 公開
[山崎潤一郎,Business Media 誠]

集中連載「LINE@でお店をPRする方法」について

本連載は、山崎潤一郎著、書籍『コストをかけずにお客さまがドンドン集まる! LINE@でお店をPRする方法』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。

国内で5000万人以上が利用する「LINE」を集客に生かせ! メールに代わってコミュニケーションツールの定番に躍り出たのが「LINE」。販促においても、これまで定番だったメールマガジンは衰退する一方、絶大な効果を発揮するのが、「LINE」の商用アカウント「LINE@」です。

本書では、「LINE@」の活用方法とその効果について、多数の成功店を取材して分析。成功法則を導き出します。

 ・効果的に「友だち」を増やす
 ・メッセージの配信の適切な頻度と時間帯
 ・ブロックされないためのポイントとは?
 ・メッセージのトーンは、フォーマル? それともカジュアル?
 ・クーポンの効果的な打ち方
 ・割引ではなく、客単価を上げるキャンペーン方法とは?

など、50の成功例をもとに、押さえておきたい実践的なノウハウを具体的に紹介します。


LINE@で集客増、売り上げ増を実現した店舗が続々登場

 LINE@は、お店の集客や売り上げ増に直結するネットのプロモーション・マーケティングツールです。その驚くべき効果が話題になったのは、「公式アカウント」と呼ばれる、大企業が開設したLINEアカウントにまつわるものでした。

 「友だち」数1200万人超え(2014年1月現在)と言われる公式アカウントを運用しているコンビニエンスストア大手のローソンには、友だち数が150万人のときに「1回のメッセージ配信で10万人が来店」「ある店舗には、クーポンを提示した高校生が100人押し寄せた」「LINE効果で過去最高益を達成」「ローソン本社に店舗のオーナーから“何が起こったんだ”という問合せが相次いだ」などの都市伝説じみた話題に事欠きません。いいえ、これらの話は決して都市伝説ではなく、実際に、Twitterで話題になったり、公式発表などで正式にコメントされている事柄です。

 公式アカウントにまつわるこの種の成功話は、ローソン以外の有名企業の周囲にもたくさんあります。世界で3億人、日本でのユーザー数が5000万人を超えたLINEだけに、少しくらいの景気の良い話題では、感覚が麻痺して驚かなくなってしまうほどに、その勢いはとどまるところを知りません。

 LINEは、ネット(オンライン)から、リアル店舗への消費行動を促す「Online to Offl ine(O2O)」を促すためのツールとして今、最も「効く」といわれています。ローソンだけでなく、ユニクロや日本航空、全日空といった日本を代表する企業がこぞって公式アカウントを利用してプロモーションを行っています。

 これほどまでにLINEがプロモーション手段として「効く」のであれば、大企業だけでなく、中小企業や街のお店でもLINEを集客や売り上げ増のツールとして利用したいと思うのは当然です。

 ただし、公式アカウントを開設するためには、最低でも800万円(契約期間4週間で最大5メッセージまで。「LINE2014年1-3月媒体資料」より)の費用がかかります。数百万、数千万人というLINEの利用者にリーチできる可能性があるわけですから、マスに向けた広告としては、決して高くない金額なのかもしれません。

 しかし、どんなに費用対効果がすぐれたマーケティング手法と分かっていても、この金額では規模の小さな店舗や中小企業にとっては手も足も出ない高嶺の花と言わざるを得ません。

 そこで、LINEが2012年の12月から投入したのが、小規模店舗や中小企業向けの公式アカウントともいえる「LINE@」(ラインアット)です。こちらは、大企業向けの公式アカウントと比較すると、できることに制約はありますが月額5000円+消費税という実にリーズナブルな金額でLINEをマーケティングやプロモーションのツールとして利用できます。

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